大切なマイカーを雨風やトラブルから守ってくれるビルトインガレージですが、やはり気になるのは固定資産税でしょう。ビルトインガレージの固定資産税は、建物全体の延べ床面積のうち5分の1までであれば容積率の計算から除外される、という規定があります。今回はビルトインガレージに関する税金についてご紹介します。
ビルトインガレージとは
ビルトインガレージ(ガレージハウス)とは、家と一体化しているガレージのことです。車好きの方なら一度は憧れたことがあるのではないでしょうか?愛車を雨風やいたずらなどのトラブルから守るとともに、ビルトインガレージは駐車スペースを節約できるのが魅力です。ただし一般的には、建てる際のコストが通常の住宅よりも高いと言われています。
ビルトインガレージの固定資産税について
ビルトインガレージを建てる理由には、趣味や楽しむための空間として使用する場合と実用的な空間としての使用が考えられます。具体的には「車やバイクを家の中から鑑賞したい」「ビルトインガレージに車を入れて盗難防止をしたい」「狭い土地での駐車スペース確保のために建てたい」などの理由でしょう。特に、駐車スペース確保のためにビルトインガレージを建てる場合は「車を敷地内に置けるようにする」ということが目的になるため、固定資産税はできるだけ抑えたいのが本音ですよね。
実は、ビルトインガレージの固定資産税の評価額は、居室よりも低くなります。ただし、ガレージの入り口に電動シャッターがついているなど、ぜいたくな設備は固定資産税の評価対象となる可能性があるようです。便利な電動シャッターですが、今後の固定資産税やメンテナンスの費用を考慮すると、少し検討の余地があるかもしれません。
ビルトインガレージの固定資産税の具体的な金額は自治体によって異なるため、各自治体に確認してください。
また、ビルトインガレージの固定資産税は、ビルトインガレージの面積が広いほど高額です。しかし、建物全体の延べ床面積のうち、ビルトインガレージの床面積が5分の1までの広さなら、車庫の部分は家の容積率から除外される決まりがあります。そのため、少しでも固定資産税を安くしたい、とお考えの方はビルトインガレージの大きさを見直しましょう。
ビルトインガレージを増築しても、固定資産税の評価対象に
ビルトインガレージが固定資産税の評価対象になるなら、市町村の家屋調査を終えた後で施工を始めよう、という方もいらっしゃるでしょう。しかし、残念ながら調査後に施工をしても「増築」という扱いになり、固定資産税の評価対象に含まれます。ちなみにガレージハウスではなく、自宅とは別にガレージを作った場合でも結果は同じです。
ビルトインガレージのメリット
通常の家よりも施工に掛かる費用が割高なビルトインガレージですが、どのようなメリットがあるのでしょうか?
駐車場よりもビルトインガレージの方がお得?
狭い土地でも駐車スペースを確保できることが、ビルトインガレージの特長です。自宅の敷地が狭い場合でも、近所に駐車場を借りる必要がありません。ビルトインガレージの施工費用は、少々高くつくかもしれませんが長い目で見れば、駐車場を借りる場合よりもお得になる可能性があります。
ビルトインガレージで、日々の暮らしがより便利に
ビルトインガレージは雨風が強い日でも車の乗り入れが簡単で、車から家までの距離が近いため、荷物の運び入れが楽などの利点があります。そのためお子さんや年配の方が居るご家庭では、ビルトインガレージがあることによって暮らしがより便利になるでしょう。
おわりに
ビルトインガレージの大きさや市区町村ごとに定められている規定によって、固定資産税の金額はさまざまです。しかし、建物全体の延べ床面積のうちビルトインガレージの床面積が5分の1までなら、容積率の計算から除外されます。
ビルトインガレージの施工や維持に掛かる費用が高くても、長い間住み続けることを考えると、ビルトインガレージは魅力的な設備でしょう。雨風から車やバイクを守り、盗難などのトラブルも防ぎます。ビルトインガレージを自宅に建てることで、より充実した暮らしを目指しましょう。